スポーツでも技を習得するためには、基礎的な力量が必要です。この力量がしっかりすればするほど、修得できる技の種類も増えていきます。コンサルタントの技術力も、知識だけに頼ったものは表面上の体裁を整えているだけであり深みがありません。さまざまな現象の原理原則を探求することが基礎的な力量を高めることになり、どのような分野の技術にも対応できる可能性を高めます。「時間がないからそこまでできない」と言わずに、「いそがばまわれ」。結果的には基礎的な力量を高めた人のほうが優れた技を習得しています。若い時期にどれだけ頑張ったかによって、将来の見返りも大きいものです。
最近のビジネス誌の記事に高校生に対するアンケートが掲載されており、「普通に生活できるなら頑張らずに楽をしたい」と思っている比率が高いことに、『技』の衰退が心配です。