7月下旬、北海道まちづくり協議会が主催した「東日本大震災後の復興状況視察」に参加してきました。視察地域は宮城県沿岸部の気仙沼、南三陸、石巻、名取閖上地区を回ってきました。南三陸町では復興市街地整備課の担当からヒアリングをすることができました。震災から3年経過した現在の主な工事は宅盤の嵩上げ、ならびに高台移転地の造成でした。その規模は大きく、南三陸町では町全体の宅盤を10m程度嵩上げするほどです。
しかしこうやって復興作業をすすめていても、時間がかかっているため、かなりの割合で戻ってこない住民もいるということでした。進捗状況はまだまだこれからという印象で、改めて被害の甚大さを痛感しました。各地区で復興商店街を訪れましたが、住民の方の心の傷はなかなか癒えないとおもいますが、明るく前向きに生活しているように見えました。また3年後視察に訪れたいと思っております。
<気仙沼 魚市場前地区>
2011年4月撮影 2014年7月撮影
宅地仕上げ高さTP3.9m 鉄道跡を利用したバス専用道路
<南三陸町>
南三陸町防災センター跡
復興商店街 造成高さ海抜10.6m
<名取市閖上地区>
被災した閖上中学校 閖上地区の整備概要
海岸林および海岸堤防の整備状況