9月6日3:08北海道胆振東部地震発生。被災した地域や住民の方々には心よりお悔やみ申し上げます。

 私の居住地域も震度5強の揺れとなり、札幌に約40年住んでいますが立っていられないほどの初めて体験する揺れでした。さらに4日の夜から5日の朝方にかけて台風21号の風もこれまで体験したことのない強い(風速は約33m/s)もので、これまた強風で家が揺れるなど、数日のうちに家屋が倒壊するのではないかという恐怖を2度も体験しました。これらの影響で、まずは5日3:22から20時過ぎまで停電、復旧後およそ7時間後の6日3:08にまた停電になり、回復したのは8日午前1時過ぎでした。不幸中の幸いであったのは、水とガスが使えたこと。5日の停電になってから、夜を迎えるまでに、乾電池等の購入や、キャンプ用品を倉庫から引っ張り出して準備する時間があり、その後の地震による停電に対しては、必要物資を事前に確保できていた事です。また、9月6日は健康診断予定日であり、お酒を飲んでいなかったので、夜中の地震になんとか反応できたとも言えます。
 地震による影響は報道にもありましたが全道がブラックアウトとなり、全交通機関がストップ状態。信号もすべて機能していませんでした。そのため出社するのに車でいくことは危険と思い、久しぶりにクロスバイクを引っ張り出し、走り出してみると台風21号による強風で道路に木々の折れた枝や葉っぱが路側帯に溜まっており、これまた転倒の可能性が高いため断念しました。ホントに「なんてこったい」という状況でした。
 一方、会社はというと、やはり停電状態で7日夕方まで機能しておりませんでしたが、出勤できた社員もおり、携帯電話が通じていたため、震災直後から各所の要請に対し、迅速な緊急橋梁点検や災害の初動調査に出向いておりました。

 さて自宅での停電によるキャンプ状態の生活が続く中、普段あまり使用することなく役立ったものがありました。
・電池式ラジオ:これは非常用防災グッズとして買っておいたものなので活躍しました。やはり正しい情報を得るには一番です。最近は手回し充電機能付きのものが出回っているので、そちらのほうが充電もできて良いですね。やはり買っておくべきです。
・モバイルバッテリー:今や携帯電話やiPad、Wi-Fi通信など情報端末は必要不可欠になっており、充電できる環境はとても重要ですね。普段はいつでも充電できる環境にあるため使っていなかったのですが、これも非常時において活躍しました。
・モバイル機器用TVチューナー:これも車でテレビを見られるよう購入したものですが、そういった機会はほとんどなく車のダッシュボードに眠っていましたが、停電中ラジオだけではなく、状況を映像で把握するには貴重なものでした。何もわからないと不安ばかりがつのりますが、TVを見たことでかなり気持ちが楽になりました。
・自家用発電機:30年前、イワシ釣りの海面にライトを照らす事やキャンプで使用する目的で購入しましたが、一度も使用していませんでした。断捨離が流行っている昨今、倉庫の邪魔者であり、廃棄しようと思っていたところです。今回はガソリンがなかったため可動しませんでしたが、世の中何が起こるかわからないとの教訓を得たところで、廃棄せず、非常時に可動できるように準備しようと思っております。でも動くのだろうか?

 気象庁の発表によれば、熊本の断層型地震を教訓に、1週間前後は同様な規模の地震が発生する恐れが指摘されておりました。それが起きないことを願いつつ、かつ起きた時の備えをこれからしっかり準備していきたいと実感した一週間となりました。
 なお住居近くをパトロールした写真を一部紹介します。

台風21号の強風でなぎ倒された樹木(北区)
地震による液状化でマンホールが10cmくらい隆起(北区)
震災直後のスーパーに並ぶ人々(北区)
波打ち、陥没した道路(東区)