2015年5月上旬、実家がある岩手県盛岡市に帰省してきました。
東日本大震災の津波被害から約4年。
復興状況を確認するために、宮古市田老から陸前高田までの沿岸部を巡ってきました。
今回、現地を見て感じたのは「人間のたくましさ」でした。
県南の陸前高田市では、「奇跡の一本松」の周辺状況から、街の大半が津波の被害を受けたことはひと目でわかります。
しかし、被災した土地を約10m嵩上げ・造成するための盛土と、その土砂運搬用の巨大ベルトコンベヤがあり、着実に復興が進んでいるんだな、ということも同時に感じました。
また、震災時の様子や復旧・復興状況を展示した「復興まちづくり情報館」があったり、「一本松茶屋」があったり、“観光地”とはちょっと違った雰囲気だったけれど、事実を受けとめて乗り越えていこうとしている人間のたくましさを感じ取ることができました。
私は、この「人間のたくましさ」を支える部分に「土木技術」が少なからず関係していると思います。
私が考える「土木」のイメージは、“縁の下の力持ち”。
土木事業によって街がよみがえっていく様子を目にすることで、地元の人達が少しでも“がんばろう”と思ってもらえるのではないかと考えています。
私はいま「土木」の仕事に携わっていますが、直接的に地元へ貢献できません。
でも同じ業界だから、この場所でこの仕事をがんばっていれば、微力でも地元復興の役に立っているのではないか?と思うようにしています。
今後は、現地で感じた事を一人でも多くの後輩技術者に伝え、いま自分が携わる仕事の素晴らしさを感じてもらえたら嬉しいです。
ちょっと遠回りな貢献だけど・・・がんばっぺし!