平成23年6月5日、当社で集めた有志一同で「第8回 身近な水環境の一斉調査」に参加してきました。
この活動は全国で水質調査を実践している市民団体等が国土交通省および財団法人河川環境管理財団と連携して、全国の河川や水辺など身近な水環境の水質を一斉に調査し、全国の水環境マップを作成することから始まったものです。多くの市民や学校の子どもたちが統一的な調査マニュアルにもとづき、身近な水環境を全国一斉に調査し、身の回りの環境に関する市民の理解と関心がさらに深まることが期待されます。
調査項目は気温、水温、COD(化学的酸素要求量)の3項目です。CODとは水中の酸素を消費してしまう物質がどれだか入っているかを調べる値で、CODが高い場合は生活排水、工場排水など汚水混入の可能性があります。
今回はいろいろな川の水質を見比べるため、札幌市内の河川を対象に、望月寒川、苗穂川、西野川、三樽別川、伏古川、大曲川の6河川で調査を実施しました。皆さんも、近くの川のCOD値がどれぐらいの数値なのか、少しでも興味を持っていただければと思います。
○望月寒川
採水地点:望月寒4条橋付近
COD値 :平均6.7(mg0/L)
○苗穂川
採水地点:さとらんど東橋付近
COD値 :平均7.0(mg0/L)
○西野川
採水地点:宮の沢通り沿い
COD値 :平均1.0(mg0/L)
○三樽別川
採水地点:三樽別川緑地内
COD値 :平均3.0(mg0/L)
○伏籠川
採水地点:伏籠川水位局付近
COD値 :平均8.0以上(mg0/L)
○大曲川
採水地点:東部緑地パークゴルフ場
COD値 :平均1.3(mg0/L)
パックテストの様子
<おわりに>
今回の調査を通じて、「普段見慣れている川も実はこんなに汚れていた」、もしくは「こんなにきれいな川だった」と、まず自分自身で体験し、身の周りの環境がどうなっているのか再認識することができました。またこのような“身近な環境に対する視点”が、環境問題へ取り組む第一歩として重要なことだと感じています。
これからも身近な環境の変化に注目するとともに、環境関連活動への参加を継続していきます。