平成22年 4月17日に 第14回和光技研技術研究発表会 が開催されました。
■特別講演 学術研究と河川業務との協働で生み出す知識と技術の相互関係
専修大学北海道短期大学 みどりの総合科学科准教授 布川雅典氏
環境問題に携わる学識者としての立場から、研究と業務の思考回路の違いや相互関係を、実例を交えて御講演頂きました。
講演では、研究機関と民間企業が協同し、お互いの知識と技術を高め、地域社会へ還元していくことが重要であるとの提言を頂きました。
生物多様性の保全に資する環境調査
技術部 環境計画課 鈴木雅人
世界的な生物多様性に対する動きやCOP10等の新たな指標について紹介し、これまでの環境調査業務で提案してきた保全対策の内容や実施例について発表した。
重要種とされる生物等が減った場合に我々の実生活にどのような影響があるのか、また、保全対象の調査に関する実例などを交えて提案を行った。
測量成果図面が出来るまでの項目とその流れ
測量調査部 佐賀貫輝
測量図面の利用にあたり、図面精度に関する留意点を、実例を交えて発表した。
近年、多様な測量方法が新たに確立されているが、いずれの測量方法においても、測量成果の精度を左右するのは点の精度である事を意識喚起させる発表を行い、社内の技術力向上を図った。
道路設計の効率化、3次元化の取り組みについて
技術部 道路・構造課 遠藤智久
道路設計部門では、平成16年度より設計の効率化や景観シミュレーションなどを目的として3次元での設計に取り組んできた。
これまでの経験を基に、設計業務の3次元化にあたっての課題を整理し、今後の取り組みについて発表を行った。
多様化する入札制度と総合評価落札方式について
営業部 能登拓也
多様化する入札制度の方式や手順について説明を行い、当社における方向性について発表した。
総合評価落札方式やプロポーザル方式での手順、評価方法、並びに課題などについて説明した。
施設の維持管理を目的としたシステムの構築
技術部 情報システム室 山本博貴
施設データベース構築までの手順や今後のシステム構築の展開について報告した。
従来の紙面での施設台帳管理をデータベース(電子)化する事により、閲覧・管理機能が飛躍的に向上したことを報告し、今後の展開などを交えて発表を行った。
杭の高止まりについて
技術部 水工課 児玉敬二
施工時に河川構造物の基礎杭が高止まりした際の事例について発表した。
構造物の基礎杭の高止まり事例をもとに、原因と対策について報告し、当社の技術力向上を図る提案を行った。